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D 猿庫の泉(さるくら の いずみ)
 2002年6月17日
 飯田市の市街地の北西の山中に猿庫(さるくら)の泉があります。中央アルプスに降った雨水が地中奥深く蓄えられ、50年100年の歳月を経て地上に滲み出して来た水と言われています。ここは「日本名水百選」にも選ばれています。
 ここの水は、地下深くからしみ出てきた水ですから、有機物が含まれておらず1ヶ月でも、腐敗することはありません。ポリタンに入れてきて、お茶の時間に飲んでいます。

10年ほど前になりますが、初めてここに来た時のことです。
駐車場から少し歩いた所に、樋が掛けられ水が出ていたので、同行者と二人で急いで駆けつけ、飲みました。
「うまい!これが猿庫の水か!」
とおおいに喜んで、持参した一升瓶に入れて帰ろうとしていました。そんな時、後から来た人が何人か山の中へ登って行くようでした。「上に何かあるのかな」と思って見ていると、自分が今飲んでいた場所の上に
『ここの水は飲まないで下さい』との看板があることにに気がつきました。

そうです、ここは、泉の下流で、手や容器など洗うための場所だったのです。
猿庫の泉(さるくら の いずみ)
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