WEBサイトで「鳩時計」を検索すると、ドイツ製のカッコー時計しか見つけられません。
日本製の「鳩時計」(カッコー時計)が有るということはあまり知られていません。

 私は、今の仕事の前に「手塚時計」という鳩時計を作る会社にいました。しかし、この会社は、98年2月に清算・閉鎖されてしまいました。今はCTIZENグループのリズム時計(株)によってクォーツ式の鳩時計が生産されています。

 そもそも、鳩時計は、戦後になって、ドイツのカッコー時計を真似て、幾つものメーカーが生産をしていました。その当時には「日本にもこんな時計がある」ということでアメリカの進駐軍の帰国の際のお土産として大いに売れたそうです。

その頃の鳩時計は、重錘(おもり)を動力源とし、時間が来ると鳩が出て来て鳴き(ふいごで笛を鳴らしている)鳴く回数で時間を教えてくれる、というからくり時計でした。
 

 ところで、”カッコー”は漢字では”閑古鳥”と書きますが、それは日本では、商売上であまり歓迎されない言葉でした(「閑古鳥が鳴く」=客がいなくて閑散としている)ので、”鳩時計”として売ったようです。
 精工舎(SEIKO)では、カッコー時計として生産していました。

 鳩時計は時間が来ると鳩が窓から顔を出して”ポッポー”ポッポー”と鳴きます。
「ポッポッポ鳩ポッポ」という唄がありますので鳩は「ぽっぽ」と鳴くかに思いますが、実際には鳩は”グルグルー”と鳴くようです。
この”ポッポー”ポッポー”の音を”カッコー””カッコー”と思って聞くとカッコーの声になります。実はカッコーの鳴き声だったのですね。

使っている ふいご と笛はドイツのカッコー時計をそのままコピーしたものです。

 
国産鳩時計の歴史
鳩時計の魅力
 鳩時計の魅力は、ひとつは、木製の時計と言うことです。
最近の商品はプラ製品か金属製品がほとんどです。ひとつづつ手を掛けて、木を切り、木を削って物を作るのではコストが高いし、「時代遅れの生産方式」かも知れません。でも、このことが、逆に、いまや鳩時計の魅力になっています。木の持つ暖かさはプラ製品とは違う魅力を持っています。
 もうひとつは、ふいごを使った鳩の鳴き声、です。
これは、ドイツの重垂(おもり)式のカッコー時計以来の構造で、電子音ではできない まろやかで深みの有る音をかもし出しています。
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このマークが手塚時計のブランドマークでした
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